Age (Birth　day ): 　22 (1984.2.15);　Male
Hometown：Miyazaki，Japan
Special subject of study: 　Turbidite
所属学会：   AGU　; 学会発表：  AGU Fall meeting (2005); 論文：   なし, 連絡先： fuji_yu1984@yahoo.co.jp

「柱状試料から読み取るハワイ諸島周辺地域の巨大海底地すべり」

　2001年の日米ハワイ合同調査の際にオアフ島の南西約150kmと約180kmの地点で柱状試料PC14とPC15が得られました。卒論では、PC14とPC15の上部約4mと3mに含まれる火山砕屑性の砂層について、記載（肉眼観察とスミアスライドの顕微鏡観察）と化学分析（XRDを用いた鉱物組み合わせと鉱物存在度の分析、XRFを用いた全岩化学組成の主成分元素分析、EPMAを用いた砂層中の火山ガラスの主成分元素分析）を行いました。それらの結果から、柱状試料中のどの部分がタービダイトであるのかを推定し、そのタービダイトの堆積過程を考察しました。

　修論では、PC13、PC14、PC15の3本の柱状試料について、卒論と同様に記載と化学分析を行う予定です。さらに、高知大学コアセンターやJAMSTECの協力を得て、粒度分析と軟X線を用いて堆積構造の詳細な記載を行う予定です。それらの結果をふまえて、巨大海底地すべりの発生時の初期条件とタービダイトの堆積過程の関係についてモデル化を試みるつもりです。

私は、3年生後期に横瀬先生の後期進論（仮入部のようなもの）に参加しました。その後期進論の際にGMTやフラクタルについて知ることなり、興味を惹かれました。また、横瀬先生は驚くほど様々なことに対して知識が豊富で行っている研究の幅も広かったため、自分の卒論のテーマもいろいろなジャンルから選択して決めることができるかなと思い、横瀬研究室に入りました。本当はフラクタルに興味があって地形解析などもやってみたかったのですが、2005年3月に東大海洋研でEPMAを始めたのをきっかけに、気付くと卒論のテーマが巨大海底地すべりとタービダイトに決まっていたという感じです。そのため、自分の研究であるという自覚が足りないままで先生にはご迷惑をおかけしました。12月には、AGUのFall Meetingでのポスター発表を行い緊張しながらも無事にこなすことができました。準備は大変だったけれど、楽しい有意義な時間でした。

話はがらりと変わりますが、趣味はスポーツ観戦です。どんなスポーツでも見るのですが、特に野球とサッカーと競馬はちょっとオタクが入っているくらい大好きです。ひいきのチームは野球なら巨人とロッテ、サッカーならインテル・ミラノです。ただ、最近は本当に見るほう専門になってしまい運動不足です。スポーツについてはいらないほど知っているのですが、タービダイトについてはまだまだ勉強不足でこれからです。いつかタービダイトのことなら任せてくださいと胸を張って言えるように努力していきたいと思います。